この記事はSEO関連の記事です。canonical(カノニカル)について解説しています。
目次
canonicalとは
重複コンテンツ、類似ページ(例えばECサイトで色違いのスマホケースを販売している場合など)が存在する場合、Googleの評価アルゴリズムの過程であまり良くない評価を受けてしまう場合があります。
また、URLがこちらが意図したことが検索結果に表示されない場合があるなど、重複コンテンツがあることでデメリットが発生する可能性もあります。
上記のようなケースを回避するために、canonicalを使ってURLの正規化を行います。
大体の場合、301リダイレクトを利用してURLの正規化を行いますが、そもそもリダイレクトができないサーバー、重複コンテンツや類似ページをユーザーに見てもらう必要がある場合などにはcanonicalを利用してURLの正規化を行います。
canonicalの記述方法
それでは、実際に書き方を見ていきましょう。
下記のようなページが2つあって、「スマホケース白」を正規のページ、「スマホケース赤」を正規で無いページとしたい場合
- http://example.com/smartphone-white
- http://example.com/smartphone-red
http://example.com/smartphone-red ← 正規で無い方に以下のタグを記述
<head> <link rel="canonical" href="http://example.com/smartphone-white" /> </head>
canonicalを使うケース
以下のようなケースではcanonicalを使った方がベターです。ユーザーに閲覧してもらう必然性があり、ページが重複している場合と言ったイメージですね。AMPはちょっと別ですが。
- ECサイトで色違い、サイズ違いの商品を扱っている場合
- スマホ用サイト、PC用サイトでURLが異なる場合
- AMPを実装している場合
canonicalを誤って使いそうなケース
こちらも「ユーザーに閲覧してもらう必然性があり、ページが重複している場合」を判断規準にすると良さそうかなと思います。ページネーションに関してはページが分かれていてもコンテンツとしては1つである、という認識ですね。
- ページネーション(1コンテンツを複数ページに分ける)の1ページ目に向けてcanonicalを貼る
- 同じ内容で言語(英語、中国語、日本語など)が違う場合
- 複数のECサイトを運営していて同じような商品を取り扱っている場合
ワードプレスでcanonicalを設定する方法
ワードプレスではheadタグ部分はテンプレートファイル内で書かれているので個々のページ毎にcanonicalを設定するのが難しいです。PHPでプログラミングすれば実装できますが、それもちょっと面倒ですね。ここではcanonicalが設定できるプラグインを紹介したいと思います。
canonicalが設定できるプラグイン
Yoast SEO
https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/
インストールすると、下記のようにcanonicalを入力する欄が投稿作成画面の下に表示されます。
高度な設定をクリックすると、下記の入力欄が表示されている画面に遷移します。
WordPress SEO Plugin, SEOPress
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-seopress/
こちらも、インストールすると投稿作成画面の下にcanonical設定画面が表示されます。
Advancedをクリックします。
入力欄が表示されます。
canonicalの留意点
あくまで、クローラーに対して「正規URLはこちらです」と伝える処理です。その処理を受けてどのように検索結果に反映するかは各検索エンジンの処理に委ねられています。
canonicalのまとめ
canonicalを使ってURLの正規化を行う方法、プラグインで簡単に設定する方法をお伝えしました。お気づきの方も多いと思いますが後々canonicalの入力をするのは大変面倒な作業です。最初の設計段階でなるべく手間がかからないサイト設計にすることをおすすめします。
また、入力を間違えると大変なことになりますので、ダブルチェックや専門業者に依頼するなど、canonicalは確実な方法をとって設定しましょう。