はじめに
ワードプレスのログイン方法とログインできない場合の対処方法を何点か解説します。
対処方法はよくありそうなトラブルの対処方法を解説していますので、全てのトラブルが解決する方法ではないことを予めご了承下さい。
ワードプレスのログイン方法
ワードプレスはインターネット経由でログインページからログインIDとパスワードを入力してログインする方法を取っています。したがって、インターネットに繋がる環境があればどのパソコンからでもログイン出来ます。
ログイン画面へのアクセスは以下のURLを使います。
- http://ドメイン名/(インストールディレクトリ)/wp-login.php
(インストールディレクトリ)はワードプレスをインストールするディレクトリを作った場合に必要です。ドメイン直下にワードプレスを置いた場合は(インストールディレクトリ)は無視して頂いて構いません。
ログインIDとパスワードを入力して、Enterキーまたはログインをクリックします。
ログイン出来ました。
ログアウト方法
ログアウトするにはワードプレス管理画面の右上にある「こんにちは、○○さん」をマウスオーバーすると一番下に「ログアウト」が表示されます。そちらをクリックするとログアウトできます。
ログアウトは必ず行いましょう!
共有のパソコンで操作を終えたときは必ずログアウトしてから退席しましょう。×で閉じただけではセッションが維持されたままの場合がありますので、次に操作する人がログイン無しで管理画面を開いてしまう恐れがあります。
ログインした状態でのブログの確認
ログインした状態でWEBサイトを開くと、画面上に黒い帯が表示されます。
こちらから管理画面機能の一部が操作できます。
いちいち管理画面に戻らなくてよいので便利ですね。
ログインが出来ないとき
パスワードを忘れた
パスワードを忘れたときは、ワードプレスログイン画面のログインIDとパスワード入力欄下にある「パスワードをお忘れですか?」をクリックします。
インストール時またはワードプレス管理画面で設定したメールアドレスを入力して「新しいパスワードを取得」をクリックします。
メールアドレスに再設定用のURLが送られてくるので、URLをクリックしてパスワードを再設定します。
ユーザー名を忘れた
こちらも、パスワードを忘れたとき同様、「パスワードをお忘れですか?」をクリックし、メールアドレスを入力して「新しいパスワードを取得」をクリックします。届いたメールにユーザー名が表示されています。
ユーザー名、パスワード、メールアドレスを忘れた
今のところ対処方法はありません。ワードプレスをインストールしてまだ何もしていなければ、再インストールした方が早いです。また、忘れたときのために、管理用のメールアドレスはWordでもExcelでも構わないのでどこかに書いておきましょう。
Not foundが表示される
ログイン画面にアクセスすると「Not found」と表示され、ログインIDとパスワード入力欄が表示されないことがあります。
原因は以下の2点のどちからである場合が多いです。
- URLが間違っている
- 「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」が同じ
URLが間違っている
ワードプレスをインストールした場所を確認しましょう。インストール先が「http://ドメイン名/インストールフォルダ/」なのに「http://ドメイン名/」でログインしようとしてないか?またはURL自体が間違っていないか確認しましょう。
確認方法はレンタルサーバーの管理画面またはインストールするとメールが送信されるはずですので、そのメール本文を確認しましょう。
※ログイン画面のURLは末尾にwp-login.phpがつきます。「例: http://ドメイン名/wp-login.php」
「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」が同じ
ワードプレスの一般設定の中の「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」の設定を同じにした場合、Not Foundと表示され、ログイン画面が表示されないことがあります。
こちらは、修正が少々大変です。
FTPソフトで以下のファイルをダウンロードします。
- wp-config.php
FTPソフトが無い場合は以下からダウンロードして下さい。両方とも無償です。
Windows: 「FFFTP」定番FTPクライアントソフト – 窓の杜ライブラリ
Mac: Cyberduck for Mac – ダウンロード – Softonic (緑のボタンからダウンロードしましょう。)
ダウンロードしたファイルをテキストエディタで開きます。
※wp-config.php内にも書いてありますが、文字化け回避のため、テキストエディタは「メモ帳」を利用しない方が良いでしょう。
Windowsユーザーの方はサクラエディタがおすすめです。
サクラエディタ Download
Macユーザーの方はCotEditorがおすすめです。
CotEditor -Text Editor for macOS
この解説ではCotEditorを使っています。
サクラエディタで保存するときも、BOMにチェックが付いていないことを確認して保存して下さい。
ファイルの一番下の行に以下のコードを記述して保存します。
define(‘RELOCATE’,true);
保存したファイルをアップロードし、ログイン画面にアクセスできることを確認します。
セキュリティが脆弱になってしまうので、完了したら同様の手順で
define(‘RELOCATE’,true);
の行を削除してファイルを再度アップロードして下さい。
キャッシュが影響している
キャッシュ関連が原因でログイン画面が表示されないことがあります。まずは以下を試してみましょう。
- Windows: Ctrl を押しながらF5を押す
- Mac: command を押しながらRを押す
上記の方法でダメであった場合はブラウザの機能からキャッシュを削除してみて下さい。
IE
インターネット一時ファイルを削除する方法 – Microsoft Support
Edge
GoogleChrome
キャッシュと Cookie をクリアする – Google アカウント ヘルプ
Firefox
Safari
キャッシュ系プラグインが悪さをしている
キャッシュ系のプラグインがレンタルサーバーやワードプレスのバージョンと合わない等の理由で悪さをすることがあります。
そのようなときはキャッシュ系プラグインを停止しましょう。とは言ってもログインができないので停止ができないため、FTPソフトを利用して該当プラグインのフォルダ名を変更して機能を停止させます。
FTPソフトでサーバーに入ります。
FTPソフトが無い場合は以下からダウンロードして下さい。両方とも無償です。
Windows: 「FFFTP」定番FTPクライアントソフト – 窓の杜ライブラリ
Mac: Cyberduck for Mac – ダウンロード – Softonic (緑のボタンからダウンロードしましょう。)
wp-contentというフォルダを探して下さい。
その中にpluginsというフォルダがあります。
さらにその中にインストールしたプラグイン群がありますので、該当のプラグインのフォルダ名を変更して下さい。
例えば、「cache-plugin」というフォルダ名だったら「cache-plugin_rename」などにします。
ログインできたら、そのプラグインが悪さをしていた、ということになります。
Cookie(クッキー)が影響している
入力したログインIDとパスワードは絶対に間違っていないのにログインできないことがあります。そのようなときの原因の1つとして、Cookieに情報が残っている可能性が考えられます。
CookieはWEBサイトににアクセスしたときにそのWEBサイトから配布されるファイルです一意のIDが付けられ、サイトに再訪したとき、出て行ったときなどの情報がマーケティングに活用されます。また、ページに入力した情報が保存されたりもします。
このCookieの機能が影響してワードプレスにログインできないことがありますので、その場合はブラウザからCookieを削除する処理を実行しましょう。下記に代表的なブラウザのCookieの削除方法のリンクを記載しておきます。
※Cookieを削除すると入力フォーム等で再度、IDとパスワード入力が必要になる場合がありますので、IDとパスワードを忘れた場合はお気をつけ下さい。
IE
Cookie の削除と管理を行う – Windows ヘルプ – Microsoft Support
Edge
Microsoft Edge の閲覧履歴を表示または削除する – Windows Help
GoogleChrome
キャッシュと Cookie をクリアする – Google アカウント ヘルプ
Firefox
Cookie を削除する – Mozilla Support Community
Safari
MacのためのSafari: 「Safari」を使用して Cookie と Web サイトのデータを管理する
プラグインが悪さした
上述のキャッシュ系プラグインの影響でログインできない場合と同様、キャッシュ系プラグイン以外のプラグインもエラーを引き起こす原因になることがあります。
そのときは、上述した「キャッシュの影響でログインできない」の項目を参考に、プラグインのファイル名を変更してみて下さい。
サーバー移管の影響
ワードプレスは「http://ドメイン名/(インストールフォルダ)/wp-login.php」の他に、「http://ドメイン名/(インストールフォルダ)/wp-admin/」でもログイン画面が表示できます。
サーバー移管後、ログイン画面が表示できなくなったら「http://ドメイン名/(インストールフォルダ)/wp-admin/」になっていないか確認してみましょう。
セキュリティ対策
管理者用アカウント
ワードプレス管理画面に不正に侵入されないためにも、管理者用のログインIDとパスワードは厳重に管理しましょう。
また、administrator、admin、sys等の推測されやすいログインID、12345等の安易なパスワードは設定しないようにしましょう。
参考情報として2016年に最も使われたパスワード上位10件を下記に記載しておきます。
参照: The most common passwords of 2016
- 123456
- 123456789
- qwerty
- 12345678
- 111111
- 1234567890
- 1234567
- password
- 123123
- 987654321
Basic認証をかける
管理ページのログイン画面などアクセスの制限されたページにアクセスするために、IDとパスワードを要求する機能です。これはワードプレスの機能ではなく、WEB上の一般的な機能です。
XSERVERはこの機能が利用できるレンタルサーバーですので、設定方法を紹介しておきます。
サーバーパネルにログインして、「アクセス制限」をクリックします。
該当するドメインの「選択する」をクリックします。
wp-adminの横のボタンをクリックします。
「BASIC認証の設定の変更が完了しました。」という文言の画面が表示されていたら成功です。
「戻る」をクリックします。
今度はwp-adminの横にある「ユーザ設定」をクリックします。
ユーザIDとパスワードを入力して、「ユーザの追加」をクリックします。
「ユーザの追加が完了しました。」という文言が画面に表示されていたら成功です。
http://ドメイン名/wp-login.phpにアクセスして、ログインIDとパスワードを入力し、Enterキーを押します。
その後、下記の画面が表示されたら設定が正常に完了しています。
まとめ
- ログイン画面は「http://ドメイン名/(インストールディレクトリ)/wp-login.php」で表示する
- ログイン出来なくなる原因は様々(上記の対応方法を参考にして下さい。)
- ログインに関するセキュリティ対策もしっかり行う