ワードプレスでちょっと凝ったカスタマイズをしたい!という場合にどうしてもPHPという単語が出てきますよね。
この記事では、初学者・初心者に向けてワードプレスとPHPの関係や学習サイト等の情報をまとめました。
PHPでカスタマイズを始めようとするときの参考になれば幸いです。
目次
ワードプレスとPHPの関係
ワードプレスはサーバー側で動作する「PHP」というプログラミング言語を採用しています。
PHPはプログラミング初心者の学習用の言語でもよく利用されており、初心者でもとても取っつきやすい言語の1つです。
PHPの機能や動作ですが、自動で最新の情報をユーザーに見せたりする動的ページの生成や、データベースとのやりとりをするための沢山の機能や動作を提供しています。
また、ワードプレスは、ブログ運営をしていく上で欠かすことのできない多くの情報を保存、管理してくれるオープンソース型のMySQLというデータベースシステムでデータの管理をしています。PHPはこのデータベースとのやりとりをしてくれます。
※インターネット通信するには、ApacheなどのHTTPサーバーが必要です。ワードプレス利用可能なレンタルサーバーは、PHP、MaSQL、Apacheがすでにインストールされている状態になっています。
逆に、上記の内PHPとMySQLのどちらかが無いレンタルサーバーの場合はワードプレスが使えませんのでサーバー選ぶときによく確認しましょう。
PHPとは
PHPとはweb開発でよく使用されるスクリプト言語のひとつで、動的にWebサイトを作成する時に使用されます。
先ほども記述しましたが、初心者に易しいプログラミング言語の1つです。
PHPで作られている有名サイトはYahoo!、Wikipedia、Facebookなどがあります。※FacebookはPHPを独自カスタマイズしたHackというプログラミング言語になっています。
動的ページとは、WordPressに代表されるブログサイトでは、記事を更新したら「新着記事」に自動で更新されユーザーもそれを普通に見ることができます。
これがHTML、CSSで作成した静的サイトだと自分で1回1回ファイルを更新をする必要がありますので、更新頻度が高いサイトなどは効率性を追求するためにPHPなどのプログラミング言語で自動化する必然性が出てきますね。
PHPとは、自動で情報を更新したり、データのやりとりをさせるために用いられるプログラミング言語といった感じです。
MySQLとは
MySQLとは、オープンソース型のリレーショナルデータベースマネジメントシステム(RDBMS)のことです。
リレーショナルデータベースを管理するための専用ソフトウェアで、MySQLの中には、ワードプレスのテーマで変更したメニュー、ウィジェトの情報やユーザID、ログインパスなどの初期設定情報など大切な情報が沢山保存されています。
Facebook、Twitter、YouTube、Amazon、ウィキペディアなどの有名サイトもMySQLを使用して運営されています。
オープンソース型で他のRDBMSよりコストを控えられるのが特徴です。
データベースの世界は大変奥が深いですので、ここでは、入力したデータや設定情報を保存してくれているんだなと覚えておく程度で大丈夫です。
PHPの基本を理解する
PHPはサーバー側で動作するプログラミング言語です。
PHPは動的なページを作成するために用いられる言語と上記で説明しました。ここで例を上げてみましょう。
例えば、ホームページの最下段に「Copyright©サイト名, 2017 All Rights Reserved.」という感じで表示されるクレジット表記がありますが、こちらの「2017」の部分は自分で変更しなくても自動で、その年が表示されるようになっていますよね。
HTMLとCSSのみで作成したページではセルフで書き直さなければいけない情報をPHPを用いることによって自動化することができるようになります。
phpが無料で学習できるサイト
PHPプロ
http://www.phppro.jp/
Asial社が提供する学習サービス「PHPプロ」
初心者に最適な講座形式で初心者と講師が対話している感じが読みやすく学習しやすいです。
読解型のサービスなので、通勤中に学習することも可能ですし、分からなくなったり、躓いたりした際にすぐに読み直せるのもメリットです。
PHPでスケジューラーやフォームを作成するなどの課題も与えてくれているので、自分のペースでPHPを習得することができます。
ドットインストール
http://dotinstall.com/lessons
初心者向けの動画学習サイト「ドットインストール」
オンラインで授業を受けるように動画を視聴しながらPHPの学習ができるのが特徴です。無料会員登録をすることで、自分の学習の進行具合を把握することができます。
1つの動画が3分以内という長さも丁度良いですね。有料版に登録をすると、より高度な学習ができたり、その場で分からないことを質問することができるようになります。
CODEPREP
https://codeprep.jp/
web上でPHPを実際にコーディングして学習できる「CODEPREP」
虫食い問題方式になっており、空いている部分に自分でコードを入力することで実際にプログラミングができます。
学習しながら実際にコードを書けるので、経験値も少なからず付いてきます。コーディングの知識や経験がなくても始められるので、PHPの基礎から応用までカバーすることができます。
「毎日10分」継続することで確実に成長できるでしょう。
Progate
https://prog-8.com/
こちらも実際にコードを入力して学習するwebサービス「Progate」
Progateでは、虫食い方式ではなく、ほとんどの記述を自分で入力しますので、より実践に近い形で学習することができます。
クラス毎に問題が出て、自分で問題を解決するように作業していきます。ヒントも用意されており、プレビューも見れるので、全く知識のない人でも安心して始められます。
問題に取り掛かる前に前書きをよく読んでPHPのコーディングをイメージしながら学習するのがポイントです。
paiza
https://paiza.jp/
転職サービスで有名なpaizaから提供されているPHP教材です。
こちらでは1本3分以内の動画で学習しながら、自分で実際にコーディングをするというハイブリッド型の学習サービスになっています。
動画と実務ということで、実際の授業とほとんど変わらない学習ができるのが画期的です。
ブラウザ上で動作するのでパソコンのスペックに左右されないのもメリットです。より待遇の良い有料プランもあります。
PHPおすすめ学習本
最初に「読む」PHP
Amazon.co.jp
PHPを基礎から学ぶことができる初心者向けの書籍です。
前ページフルカラーで文字も大きく読みやすい作りになっているので「コードの羅列が大量に並んでいて嫌になった」などのストレスを感じることなくPHPの学習をはじめることができます。
この本を読んで実際にPHPのコーディングをしている際に不具合があった場合は、本書の購入者を対象にサンプルプログラムが提供されているので、そちらを活用することでより快適に学習を進めることができるでしょう。
確かな力が身につくPHP「超」入門
Amazon.co.jp
PHPでコーディングする際に実際に必要なツールや知識をしっかりと身につけることができる初心者向けの入門書です。
電子書籍版も購入できるのも場所を選ばずに学習できるので便利です。PHPを実際にしようする上で使用頻度の高い、ショッピングカートやログイン画面の作成方法などが開設されているのも良いです。
web開発に必要なスキルを基礎から学びたい方にぴったりの本です。
いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室~
Amazon.co.jp
PHPの基礎知識とMySQLの知識を学習することができる書籍です。
データベースの構築からPHPの実務まで幅広くカバーしています。この本を読んで、実際にPHPでコーディングをしてプログラムを動かしてみることで、本を読み終えた時に確実にスキルを身につけることができるでしょう。
全てを読み終えたら、もう一度やりなおすと、より知識が頭に入るのでおすすめです。
詳細! PHP 7+MySQL 入門ノート
Amazon.co.jp
最新バージョンのPHPについて学習することができる本です。
図解とコード注釈で丁寧に説明されているので分かりやすいです。344本ものサンプルコードがダウンロードできるのも、この本を買うメリットです。
PHPを動作させる環境の構築方法から説明されているので、何も分からない人でも安心して始められることができるでしょう。
WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。[第2版]
Amazon.co.jp
この本はワードプレスを使っているユーザーのために制作されたPHP初心者のための入門書になっています。
通常の単行本の他にも電子書籍版が出ているのもメリットです。WordPressでテーマを編集していく中で「これって何だろう?」という疑問を解決できるような本になっているのが特徴です。
今までPHPをインターネットなどの情報でコピペしてみたけど、自分のテーマでは反応しなくて諦めていた方などには最適な本と言えるでしょう。
PHP実行時の注意点
ワードプレスでPHPを編集したり追加で記述する際は必ずテスト環境を構築しましょう。
テスト環境を持たずにPHPを直接的に編集することはwebサイトを運営するにあたってとてもリスクが高い行為です。
PHP、HTML、CSSなどは互いが関係しあってサイトを構成しています。些細な変更でサイトが表示されなくなったりすることもあります。知識がある人ならある人ほど、テスト環境を大事にしています。
テスト環境はサブドメインを取得してテスト用のサイトを構築するのが簡単ですよ。(「http://test.ドメイン名.com」のようなテストサイトを作るイメージ)
新しいプログラムを実行する際は、まずテスト用のサイトでチェックしてしっかりと動作することを確認した時点で本番のサイトにデータをアップする、またはコードをコピーして貼り付ける、という方法をとりましょう。
ローカル環境でテストをしたい方には「XAMPP」がおすすめです。
ワードプレスPHPカスタマイズのまとめ
初心者の方向けに入門の入門のようなイメージで解説させて頂きました。
ワードプレスは知識が全くないに等しい方でもブログサイトが簡単に作れるようになっていますが、本格的にサイトを運用していきたいと思った時に、WordPressのシステム構成がどのようなものから成り立っているのかを理解できているのといないのとでは大きな違いが生まれます。
PHPやMySQLという言葉を初めて聞いた時は、何が何だか分からないし、PHPのコードを見ても、それが何の為に記述されたものなのかなんて分からないと思います。
ですが、ここで紹介している学習サイトや本で基礎から少しずつ学習していけば、知識が蓄積されて、役立つ時が必ず訪れます。
コードの羅列を見た時に少しでも知識があれば「何がどうなっているか」が分かります。
今後、WordPressで企業サイトなどを作成して収益が欲しいと思っている方などは必須のスキルになりますので、どんどん学習していきましょう!