個人事業主や中小企業の方でネットショップを立ち上げてみたいと考えてはいるけど、初期費用の高さがネックで踏み出せないでいた方はいらっしゃいませんか。
特にネットショップというのはカート機能や決済機能を実装するためコストがかかってしまうという現実がありました。
「コストをかけずにネットショップをオープンできればなぁ」と考えている方に非常におすすめなのがワードプレスを活用してネットショップを構築する方法です。
ネットショップを開業するのも比較的簡単ですので、時間が多少かかってもコストを控えたいと思う方やITのスキルも学びながらネットショッピをオープンしたいと思っていた方には最適です。
費用を抑えて解説したい、学びたいという方の参考になれば幸いです。
目次
ワードプレスについて
オープンソース型のブログサービスとして開発されました。ソフトウェアをインストールするレンタルサーバー代は必要ですが、ソフトウェア自体は無償です。
おすすめのサーバーについては以下の記事で解説しています。
ワードプレスを利用するためのレンタルサーバー契約手順&ドメイン取得方法
誰で簡単にブログサイトをオープンできてワードプレス自体を自由に編集できることから「こんなことができればなぁ」という思いを世界中のプログラミングスキルを持ったユーザーが改善したり、無料で使うことのできるプラグインというプログラムにして、より便利なサービスにしてくれました。
サイトの外観を知識のないでもイメージに近いデザインに変更することができる「テーマ」を活用することで、今ではワードプレスでできないサイトはないのではないかという位、多種多様なジャンルにフィットするようになりました。
世界中のユーザーがワードプレスを活用してネットショップを立ち上げていますし、そのはじめ方も何通りもの運営の仕方があるので、その人にあった運営方法を自由に選択できるのもワードプレスの魅力と言えるでしょう。
ワードプレスでネットショップをするメリット
ワードプレス自体は無償
ワードプレスは無料のサービスです。ネットショップをオープンするに当たって必要な経費はレンタルサーバー代とネットショップのドメイン取得代のみです。
例えば楽天ショッピングなどを始めようと思うと、初期費用で30万円近くはかかってしまいますが、ワードプレスなら1万円〜2万円程度の資金があれば立派なネットショップを始めることが可能です。
とにかく初期費用を控えたい方には大きなメリットになります。
豊富なプラグイン
ネットショップを運営するには在庫管理や注文管理などは必要不可欠ですが、ワードプレスの初期設定ではそういった機能が一切入っていません。
でもご安心ください。ワードプレスにはプラグインという後付のプログラムが沢山あります。その殆どが高機能なのに無料で利用することができますので、在庫管理やネットショップへのアクセス数の分析なども設定することができます。
豊富なテーマ
ワードプレスの最高のメリットと言えば、サイトの外観をすぐに変更することができるテーマというテンプレート機能です。
テーマには無料のものから有料のものまで様々ですが、1万円ほどの有料のテーマを購入して設定するだけで、そのままの状態でもとってもおしゃれなネットショップを作ることができます。
もちろんユーザーが閲覧するデバイスの画面サイズに合わせてサイトのレイアウトが変化する機能も標準で装備されていますので、ほとんど手を加えることなく、本格的なネットショップを始めることができます。
豊富な情報
もしもワードプレスで分からないことが出てきた時はGoogleにキーワードを入力して検索してみてください。
きっと驚くほどの解決策がヒットすると思います。もちろん日本語、尚且つ、画像で分かりやすく設定方法を解説しているサイトが沢山ありますので、分からなくなったら、すぐにGoogleで検索すれば問題なしです。
逆に情報がなく、苦労して解決したことがあったら、その情報をアップしておいて上げることで後に誰かの悩みを解消することができます。
更新や追加が簡単
ワードプレスは誰でも簡単に活用できるように設計されています。そのためネットショップをするにあたってのキャンペーン情報だったり、緊急でアップしたい内容があってもすぐに対応することができます。
これは通常のネットショップでは実現できないことですね。
頻繁にネットショップの様子や商品関する豆知識などを更新していれば、ネットショップのキーワードをユーザーが検索した際に検索結果の上位に表示されることにも繋がり、良いスパイラルができますね。
ワードプレスでネットショップをするデメリット
PHP、MySQLが入っているサーバーが必要
ワードプレスはPHPによる動的なページ生成をしますので、PHPとMySQLが入ったサーバーであ必要があります。
新規でサーバーを契約する場合はワードプレスに最適なサーバーを選択すれば良いのですが、例えば現在HTMLとCSSのみのホームページなどを運営している場合で、使用しているレンタルサーバーにPHPが入っていない場合などは、新たにサーバーを契約する必要があります。
自分で保守運用すること
ワードプレスでネットショップを運営する場合は、運営に関するほとんど全ての管理を自分ですることになります。
日常の更新作業などは特にストレスにはなりませんが、万が一あなたのサイトから顧客情報が漏れてしまったりすると信頼を失いかねないので注意する必要があります。
セキュリティに関してはワードプレスのプラグインやサービスでより強固にすることができるので、事前に対応しておくことをおすすめします。
こだわる場合はちょっと難しい知識が必要
ネットショップを運営していくうちに「もっとこうなっていれば効率的なのに」とか「外観のここだけ直せたらなぁ」という欲が出てきます。
これはサイトをよりよくするために通る道ですので、積極的に改善していきたいのですが、テーマの簡易的な編集で対応できない場合も出てくることでしょう。
そんな時に全く知識のない状態でPHPのコードを見ても何も分からずに四苦八苦してしまいます。ある程度の専門知識を持っていないとイライラすることもあります。
ただ、ワードプレスは豊富な情報がネットに落ちています。Google検索すると大抵、解決方法が見つけ出せると思います。
ワードプレスネットショップ用プラグイン
ここではワードプレスでネットショップを開設したい方におすすめのプラグインを紹介します。
Welcart
国内の企業が提供しているネットショップ向けプラグイン「Welcart」
商品管理や顧客管理、受発注に関する管理ができるようになるのはもちろんですが、Welcartでは、その他にもメディアなどのダウンロード販売にも対応していますので、商品に関する専用の教材なんかも販売することができます。
また国内15社のクレジット決済に対応しているのも大きな魅力です。幅広い支払い方法に対応しているのはサイトの信頼度のアップにも繋がります。
ネットショップに最適なレイアウトのテーマが利用できるのも嬉しいポイントですね。
WP OliveCart
ネットショップに必要な機能とテーマがセットになっている「WP OliveCart」
こちらも日本語で利用できる使いやすいサービスです。商品管理や在庫管理の画面ももちろん標準装備されています。商品登録をして「カートに入れる」ボタンを挿入するだけで簡単にネットショップを作り上げることができます。
ワードプレス管理画面よりネットショップのデータを管理できるようになるのも使いやすいポイントです。クレジット決済は「PayPal」「クロネコWebコレクト」「楽天ID決済 LITE」に対応していますので、高額商品も販売できます。
WooCommerce
https://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce/
海外企業が作成したセンスの良いショッピングサイトを作ることができるプラグイン「WooCommerce」
海外製らしいおしゃれなテーマが利用できる点が非常に嬉しいですね。
デフォルトではPayPal決済になってしまうのが日本人向けのネットショップ制作に関して言えば残念ですが、拡張機能を使うことで、一般的なネットショップと同じようにクレジットカード情報を入力するだけで決済ができるようになります。
英語表記のプラグインでしたが、日本語化できる拡張機能を無料で配布してくれている方もいるので比較的安心して始めることができるでしょう。
ワードプレスネットショップ用テーマ
ここではネットショップ用に作られているテーマを紹介します。
Shop Isle
Shop Isleの構築方法については下記のページで詳しく説明しています。設定をするときの参考にしてください。
【Shop Isle】無料のワードプレス・テーマShop Isleの使い方
https://ja.wordpress.org/themes/shop-isle/
無料でありながら高機能なネットショップに最適なテーマ「Shop Isle」
サイトトップには大きな画像やリンクを配置できる他、商品にマウスカーソルを合わせると商品がアニメーションするなど、ユーザーの購買意欲をそそる仕掛けがセンスよく設定されています。
商品詳細ページも非常に見やすくシンプルな作りになっているので、ユーザーが購入手続きで迷うようなこともないでしょう。決済機能の付いたプラグインを導入することで、おしゃれなショッピングサイトが完成します。
Kiosk
http://oboxthemes.com/theme/kiosk
1つの商品に対して複数の商品画像を設定できるテーマ「Kiosk」
とってもシンプルなサイトレイアウトは商品の商品を魅力的に引き立たせてくれるでしょう。「Sale」などのアイコンの設定もできるので活用用途は幅広いですね。
決済プラグインはWooCommerceを利用ことを推奨しています。非常にシンプルなカラー設定なので逆に高級感が出て、楽天ショッピングなどのガチャガチャしたイメージの物販がしたくない方には非常におすすめのテーマです。
Storefront
https://woocommerce.com/storefront/
ザ・ネットショップという感じが分かりやすい「Storefront」
それもそのはず、こちらのテーマは決済プラグインのWooCommerceが制作しているテーマなんです。当然ながらWooCommerceとの相性は抜群ですので、決済画面で不具合が起きるなどのリスクは最小限に留めることができるでしょう。
カートなどのカラーリングが絶妙で購入者を疲れさせることなく、サイトを見てもらうことができるでしょう。売る商品のジャンルを選ばないデザインはデパートのように沢山の異なるジャンルの商品を販売するのにも最適です。
ワードプレスとネットショップWebサービスを使う
カラーミーショップ
ネットショップ全般をプロデュースしている「カラーミーショップ」
カラーミーショップではショッピングのカート機能だけを利用することができる「どこでもカラーミー」というサービスがあります。このサービスを使うことによって決済をカラーミーのサイトで行ってくれるという便利で双方に安心できるものになっています。
カートはワードプレスの記事作成画面で簡単に貼り付けることができますので、初心者の方でも安心して利用できます。
イージーマイショップ
https://www.easy-myshop.jp/index.html
こちらもカラーミーショップと同様にカートのみの機能を利用できる「イージーマイショップ」
イージーマイショップではカートプランを利用するには月額会員になる必要があります。初期費用が2,980円かかるのと月額が1,980円かかります。
一見、高額な気がしてしまうかもしれませんが、機能面でみるとイージーマイショップのカート機能の方が断然多機能です。オーダーメイド品のネーム入れなどの注文情報などの入力画面などが追加できるので、購入者にストレスを与えることなくショッピングを楽しんでもらうことができます。
決済に関しても自信のサイトのアドレスにIDをつけた決済URLにジャンプするようになるので、購入者からすると全く違うアドレスに飛ばされないので安心しやすいでしょう。
ワードプレスを集客用、ネットショップはサービスを使う方法
商品ページや決済など、ショッピングに関することは全て外部のショピングサイトを利用するという方法もあります。
ワードプレスはアクセスを集めるためのオウンドメディアにして、ユーザーを集客し、集めたユーザーをAmazonや楽天などの商品ページへ誘導することもできます。
この方法によるメリットは、Amazonや楽天などに商品を出品することでショッピンサイト自体の集客からも購入者を集めることができることです。
通常、ネットショップを公開しても広告などを利用して露出していかないことにはユーザーが、あなたのネットショップに気が付くことはありません。
Amazonなどのショッピングサイトに出品することによるメリットは集客をする必要がないところですね。
ワードプレスの方では商品に関連するようなキーワードでオウンドメディアを作成してじわじわとアクセスを集めていくことでより安定した商品の販売ができるようになるというメリットもあります。
ワードプレスでネットショップする方法のまとめ
ほとんど知識のない方でも経費をかけずに簡単にネットショップをオープンすることができる便利なワードプレスに機能を紹介しました。
ネットショップをオープンさせるにも何通りものパターンが利用できることが分かったと思います。
きっとイメージにあったデザインや販売方法が構築できるはずですから、まずは「どんなネットショップを作りたいのか」を明確にすることが大切ですね。
メモ帳などにスケッチをしてもいいですし、より明確にネットショップを視覚化してみてください。
イメージが明確になればなるほど、サイトを作るのが簡単になりますよ。
是非、イメージ通りのネットショップ作りに挑戦してみてください!