オープンソース型のワードプレスは誰でも簡単に導入できて様々な形のサイトを構築することができ、無料で利用できるテーマやプラグインを利用することでイメージしたサイトをより効率的に作ることができます。
定期的なアップデートによりセキュリティ面でも安心できるサービスとして世界中でユーザーを増やしています。
そんなワードプレスのアップデート機能にはテーマ、プラグイン、ワードプレス本体と数種類のアップデートが存在します。
今回はそんなワードプレスのアップデート機能を紹介します。
目次
ワードプレスアップデートの種類
ワードプレスには主に3つのアップデートがあります。
それぞれのアップデートについて解説していきます。
ワードプレス本体のアップデート
これはワードプレス自体がシステムを最新の状態に保ち、細かいバグなどを修正するために行うアップデートです。
ワードプレス本体のアップデートには主に2つの種類があります。1つはメジャーアップデート、もう一つがマイナーアップデートです。
メジャーアップデートはワードプレス自体の仕様が変わったりする際などに行うもので、記事作成画面の変更や各種設定方法が変更されるものです。
対してマイナーアップデートは、メジャーアップデートを行った後の細かい改善や修正を加えたものです。バグの修正やユーザーからの不具合の報告をもとにシステムを改善して安定性を高めるために行います。
テーマのアップデート
ワードプレスの外観を変更するためのテーマにもアップデートがあります。
テーマをアップデートする目的は主にバグの修正、最新のワードプレスのサービスへの対応、記事作成画面やウィジェット画面の追加・改善などのために行います。
ワードプレスの管理画面より検索してインストールしたテーマはワードプレスの管理画面からアップデートすることができますが、他サイトで販売されているテーマをダウンロードしてインストールした場合は、自信で定期的にアップデートの情報が公開されていないかをチェックする必要があります。
プラグインのアップデート
プラグインのアップデートの目的は最新のワードプレスへの対応、バグの修正、新機能の追加などがほとんどです。
定期的にアップデートすることでユーザーの不満を改善したり、細かいバグ修正を行います。
定期的にアップデートが行われているプラグインはセキュリティ面でも最新のシステムに対応しやすいので安心です。逆に何ヶ月も更新されていないプラグインは、あまり利用しない方が良いと言えます。
ワードプレスのアップデート方法
ここでは、ワードプレス本体のアップデート方法を紹介します。
まずプラグインを有効化したままワードプレスのアップデートをしてしまうと不具合を起こしてしまうリスクが高まるので、事前に全てのプラグインを停止してからアップデートを行いましょう。
ワードプレス管理画面から「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」の順に進みます。
プラグインが表示されたら赤枠「プラグイン」をチェックして全てのプラグインにチェックマークを入れます。
次に青枠のドロップダウンメニューより「停止」を選択し、緑枠の「適用」をクリックして全てのプラグインを停止します。
全てのプラグインを停止させることができました。
ワードプレスの管理画面に戻り画面トップに表示されている「wordpress●.●が利用可能です 更新してください」をクリックします。
ワードプレスの更新画面が表示されますので、「今すぐ更新」をクリックしてワードプレス本体のアップデートを開始します。
アップデートが問題なく完了すれば「wordpress●.●へようこそ」という画面に切り替わります。
これでアップデートは完了しましたので、停止していたプラグインを再度有効化しましょう。
テーマのアップデート方法
ワードプレスの管理画面よりインストールしたテーマの場合、お使いのテーマのアップデートが公開されると管理画面上部に更新マークが表示されますので、こちらをクリックします。
テーマの更新画面が表示されますので「更新」をクリックします。
「テーマを更新」と画面が表示され、更新状況がテキストで表示され最下部に「テーマの更新に成功しました」と表示されます。
これでテーマのアップデートは完了です。
他のサイトでダウンロードしたテーマをお使いの場合は、テーマのダウンロード元より最新バージョンのテーマのZIPファイルをダウンロードします。
ワードプレス管理画面より「外観」→「テーマ」と進み、画面上部に表示されている「新規追加」をクリックします。
「テーマを追加」の隣に表示されている「テーマのアップロード」をクリックします。
「ZIP 形式のテーマファイルをお持ちの場合、こちらからアップロードしてインストールできます。」と表示されてファイルを選択できる画面が表示されますので、こちらにダウンロードしたファイルをアップします。
アップロードに成功するとテーマを有効化できるようになりますので、最新版のテーマを有効化してアップデートの完了です。
プラグインのアップデート方法
プラグインにアップデートがある場合はワードプレス管理画面に更新の通知が表示されますので、こちらをクリックします。
アップデートできるプラグインのリストが表示されます。
「全て選択」をクリックしてアップデートできるプラグイン全てにチェックマークを入れます。
「プラグインを更新」をクリックするとアップデートの完了です。
プラグインのアップデートは比較的頻繁に行われるものなので、こまめに管理画面をチェックして最新の状態に保つようにしましょう。特にセキュリティ系のプラグインは最新の状態を保つことが大切です。
ワードプレスで安全なアップデートをするには
ワードプレス本体のアップデートをする際などは予めテスト環境でアップデートを検証することが大切です。
もしもアップデートによる不具合が起きると最悪の場合、ワードプレスの管理画面も真っ白になってしまい編集することができなくなってしまいます。
電波状況が不安定な場所や時間帯などは、アップデートが途中で停止してしまうこともありますので、安定した環境で更新をするのもポイントです。
テスト環境でチェックしてほしいのはアップデートによって記事作成画面に不具合が生じていないか、プラグインに変化はないか、テーマのレイアウトは崩れていないかなどです。問題なく動作していることを確認したら、本番用のサイトでアップデートを実行するようにしましょう。
より安心で安全なアップデートをしたい場合は、アップデート情報が公開されてすぐに適用するのではなく、数週間〜1ヶ月程度待ってみて、既にアップデートした方々が不具合などの情報を公開してないかチェックしてみましょう。
不具合多発するアップデートがあった場合はワードプレスがマイナーアップデートを公開するはずですので、公開されてからアップデートを実行するようにしましょう。
アップデートしないとどうなる?
ワードプレスをアップデートせずに使用することは可能ですが、古いバージョンを使用することはワードプレスの脆弱性を突かれるリスクを高め、ウィルスやスパムにも弱くなってしまいます。
ワードプレス自体のアップデートをしないでいるとPHPのバージョンやプラグインのバージョンにワードプレス本体がついていくことができず互換性が維持できなくなってしまう可能性が高くなります。
このような点からもワードプレスのバージョンは常に最新の状態を保つようにしておいた方が良いですね。
ワードプレスアップデートのまとめ
沢山のユーザーに安心してサイトを楽しんでもらうためにも、各種アップデートは欠かせない作業です。
特に会員サイトやショッピングサイトを運営している場合、アップデートをしないでいると、ユーザーの個人情報などが流出してしまうリスクを高めてしまいます。大事な顧客情報をしっかりと管理するのが運営者の責任でもありますので、しっかりと更新するようにしましょう。
アップデートする際は事前にバックアップを取って不具合などにスムーズに対応できるようにしておくことも大切です。
安全で安心のサイトになるように心がけてサイトを管理していきましょう!