ワードプレスはHTML、CSSなどの知識がない人でも気軽にブログサイトやホームページを作成できるのが良いところです。
見た目を一新できるテンプレート「テーマ」も沢山あり、それらを活用することで、理想のサイトに近づけることができます。
そして、作成したサイトを「もっと多くの人に見てほしい」という想いは誰もが持っていると思います。この、より多くの人に見てもらうための検索エンジン対策がSEO対策です。
この記事では、既にSEO対策済みのテーマを20件ほど紹介します。これからのテーマ選定に役立てていただけたら幸いです。
記事の書き方によるSEOについてはSEO集客の1つ、コンテンツSEOについてのまとめとSEO対策!最適なタイトル文字数と書き方をわかり易く解説をご覧ください。
そもそもテーマでSEO対策済みとは?
SEO:Search Engine Optimizationとは「検索エンジン最適化」のことです。
インターネットの検索結果で、より多く上位表示されるようにするための設定を意味します。
「SEO対策済みテーマ」とは、通常ホームページやブログサイトを一から作成する際に、自身で設定していかなければならないSEO対策を予め実施してくれているテーマのことです。
サイト自体のSEO対策が予め施されていることで、コンテンツ作成に集中することができます。
内部SEO対策に関して押さえておきたい項目は以下の通りです。
- タイトルが<h1><title>タグに反映する
- メタディスクリプションが設定できる
- レスポンシブデザインである
- パン屑リストなどのナビゲーションがしっかりしている
- HTML5に準拠している
- パフォーマンスが良い
タイトルが<h1><title>タグに反映する
ユーザーや検索エンジンにコンテンツの内容、構成を正しく伝えるために必要不可欠な設定です。ブログ記事などコンテンツを作成する場合、タイトル、見出し、文章などで、1つの記事を構成していきます。
この記事を検索エンジンに対して「記事の目的、意味」を的確に理解させるためにはHTMLの「タグ」を使って認識させる必要があります。<h1>タグ、<title>タグには、そのページの中で最も大事なテーマとして検索エンジンに認識されるために用います。
今回、紹介するテーマは初期設定で自動的にタグが反映されるようになっているテーマを紹介しています。
レスポンシブデザインである
レスポンシブデザインとはスマートフォンやタブレットなどでサイトを表示させて時に、最適なサイズでサイトを表示させるデザインのことです。
昨今、スマートフォンユーザーのサイト訪問率は伸び続けています。そんな中、レスポンシブデザインに対応していないサイトだと、スマホで表示させた時にとても見づらいサイトになってしまいます。
レスポンシブデザインを自分で設定するにはHTML、CSS、PHPの知識が必要になり、初心者にはやや困難です。ただし、これからサイトを構築していく上ではレスポンシブデザインは必須です。
こちらもはじめから実装されているテーマを選択することで、難しいスキルを身につけることなくコンテンツを作成できます。
パン屑リストなどのナビゲーションがしっかりしている
ナビゲーションのところで確認したいのがパン屑リストとページネーションの2つの機能です。以下、パン屑リスト、ページネーションの順に説明します。
パン屑リストとはユーザーがサイト上の現在地を確認できるよう、ナビゲーションする機能です。
膨大なコンテンツを持つサイトの場合、どこを経由して今ここにいるのかを明確にすることでSEOの視点から見ても検索エンジンが「どのようなコンテンツなのか」を判断しやすくなるというメリットがあります。
続いてページネーションの方ですが、複数ページからなるコンテンツや、ブログサイトの過去記事を見る時に用いる機能です。
通常のブログサイトだと「前へ」「次へ」などが一般的ですが、この表示を「前へ,1,2,3,4,5・・・次へ」と数字で表示させることでSEO的に優位になりやすいと言われています。
その理由は検索クローラーがサイトを巡回する際に「前へ」「次へ」とリンクが2つよりも数字で複数のリンクがある方が巡回頻度が上がりやすいからです。
ユーザー視点で見た場合も2つのリンクよりも複数のリンクがあった方が親切で、閲覧頻度は上がりやすいでしょう。
HTML5に準拠している
HTML5は従来のHTML4に比べて非常にシンプルな表記になりました。
HTML4では、基本的に<div>タグで囲み、ヘッダー、コンテンツ、フッターなどを認識させていましたが、HTML5では「ヘッダー=<header>」「フッター=<footer>」「セクション=<section>」「記事=<article>」「ナビゲーション=<nav>」というように、より明確に、シンプルになりました。
これにより検索エンジンに対して「ここは〇〇です」と宣言することができます。
一般的にHTML4とHTML5で検索順位が変わることはないとされていますが、複雑になりすぎたサイト構造よりもシンプルな構造になっていた方が分かりやすいですしメンテナンスの視点から見てもメリットがあります。
構造化マークアップが実施されている
構造化マークアップは簡単に言うとHTMLタグに意味を持たせるためにそれに準拠した言語を記述することです。このタグは何を意味しているのかを記述することで検索エンジンに効率よく解釈してもらうことができます。
検索結果でのリッチスニペットが期待できます。リッチスニペットは、例えば、検索結果でランキングの星マークが着いたり、画像が表示されたりすることの総称です。クリック率の上昇が期待できます。
パフォーマンスが良い
サイトの表示スピードもSEO対策では重要な項目の1つです。サイトの表示スピードが遅いと訪問者が離脱する可能性が高くなります。
せっかくいいことが書いてあるのにスピードが遅いがために読まれない、検索エンジンに評価されないと悲しいですよね。
サイトの表示スピードの診断は、Googleがツールを用意してくれています。
以下のサイトのURL入力欄にご自身のサイトのURLを入れて、スピードをチェックしてみましょう。
PageSpeed Insights – Google Developers
有料 ワードプレスSEO対策済のテンプレート10選
AFFINGER5(WING)
無料テーマであるSTINGERの進化系にあたるAFFINGER5。SEOに強く、カスタマイズも管理画面から簡単に行うことができます。
ユーザーフレンドリーな仕様になっているため、アフィリエイト目的だけではなくショップ、企業にもオススメできるテーマです。

開発元:株式会社オンスピード
価格:14,800円(税込)
主な用途:ブログ、メディア
Emanon Pro
「Web集客に必要な機能がそろっているSEOテーマ」がキャッチコピーのEmanon pro。
Web集客のコンサルティング会社「株式会社イノ・コード」が開発したテーマです。Web集客の専門家が制作しただけあって、集客用の機能が豊富に取り揃えられています。
中でも、CTA機能(メルマガ登録や資料請求などの行動を促し、ユーザーの氏名や情報を取得する機能)は他の有料テーマでもなかなか見られない機能でしょう。メルマガなどからユーザーと関係性を築いて、コンバージョンに至るというWebマーケティングの基本を抑えている感じがしますね。
また、1ヶ月のWeb集客メールサポート、Emanonに限る設定に関しては無期限でのメールサポートがあるので心強い限りです。ビジネスでのWeb集客をこれから始めようとされる方にオススメのテーマです。

開発元:株式会社イノ・コード
価格:9,800円(税込)
主な用途:ブログ、メディア
New Standard
集客ブログテーマとして人気のNew Standard。シンプルかつ見やすい外観が魅力です。
ブログサイトとして仕様するのはもちろんですが、無料ECサイト「BASE」との連帯機能もあり、カートボタンも簡単に作れるのでオンラインショッピングサイトにも最適。導入に関して心配な方には追加料金でサポートしてくれるサービスもあります。
ご購入の際は10%割引になる下記のクーポンコードをご利用ください。ご購入決済画面まで進むとクーポンコード入力欄がありますので、そちらに下記のコードを貼り付けて決済すると割引が受けられます。

開発元:株式会社ninoya
価格:18,900円〜
主な用途:ホームページ、メディア
賢威
様々なキーワードで検索順位1位を獲得している有料テーマの賢威。圧倒的なSEO対策と10年以上も支持され続けているということで信頼性も高いです。
賢威を購入した人のみが閲覧できる「賢威フォーラム」には5万5千件を超えるアーカイブが蓄積されているというのも魅力です。
新しいバージョンが無料でアップデートできるのもメリットです。

開発元:株式会社ウェブライダー
価格:24,800円(税込)
主な用途:ブログ、メディア
DIVER
https://tan-taka.com/diver/?site=infotop
記事のAMP化、レイアウトバリエーションの豊富さなどが魅力的なDIVER。作成依頼のあった企業に向けてサイトを作っていたノウハウを集結させてできたテーマです。
常に最新のSEO対策がなされている点も嬉しいポイントですが、分からないことを無期限で聞けるサポートや、原則永久的に利用できる無料アップデートもあったりとユーザーにとって嬉しいサービスが沢山あります。

開発元:DIVER開発チーム
価格:17,980円(税込)
主な用途:ブログ、メディア
無料 ワードプレスSEO対策済のテンプレート10選
STINGER
無料で内部SEO対策済みのテーマで有名なSTINGER。シンプルなテーマの中にはSEOに有利に働く仕組みが沢山詰まっています。
また、沢山のユーザーが使用しており、カスタマイズ方法などもネット上にアップされているところも魅力です。
Simplicity
Simplicityはカスタマイズのしやすさ、4つのサイズのレスポンシブデザインの採用など内部SEOに強い使用になっているテーマです。
SNSの簡単に拡散できるボタンが標準で実装されているのも魅力的。デフォルトではシンプルな構造になっておりますが、カスタマイズすることでオリジナルなサイトが構築可能です。
マテリアル
古い記事が埋もれがちなブログサイト。無料テーマのマテリアルはトップページ、やコンテンツ下にカテゴリーごとに記事を表示させる機能が標準で付いています。
LINE@のフォローボタンも付いているので、効果的に記事を露出したい初心者の方にオススメです。
Gush
「カスタマイズ前提」と宣言されている無料のテーマ。表示速度の速さやカスタマイズがやりやすい構造になっているのが特徴です。
ネット上にはカスタマイズ例や、説明書が沢山あるので、初心者でも比較的簡単にカスタムできます。
内部SEO対策もバッチリです。
WSC
https://www.studiobrain.net/12096
WordPressで集客に強いブログ型ホームページを作成している「STUDIO BRAIN」が配布している無料テーマです。
様々な企業をサポートしてきたノウハウがテーマに詰まっています。
パン屑リストやページネーションなどの機能がプラグインとしてデフォルトで組み込まれていますので、テーマインストール後、プラグインを有効化するだけでSEOに強い仕様にすることができます。
まとめ
内部SEO対策が施されたテーマは沢山あります。無料でシンプルな構造のテーマから有料で機能豊富なテーマまで様々です。
「何を選択すれば良いのか分からない」という方は、まず「自分がどんなサイトを作りたいのか」を明確にイメージすることをオススメします。
これはSEOの視点から見ても言えることですが、ブログもコンテンツ販売もオンラインショッピングもギャラリーもと、ずべてのコンテンツを1つのサイトに集結させてしまうと「ここは何のサイトなの?」となりやすいです。
誰が見ても「このサイトは〇〇についてのサイトなんだな」と理解できるようにしたいところです。
目的に合わせたテーマを選択すること、そして何よりも見ている人にとってメリットのあるコンテンツを増やすことが大切です。充実したコンテンツにSEO対策済みのテーマを使うことでアクセスアップに繋がっていきます。
是非、ご自身のサイトに最適なテーマを選んで、実際にインストールしてみてください。